
お正月の風物詩・箱根駅伝。
2026年大会(第102回)に向けて、最も注目を集めている大学のひとつが青山学院大学です。
連覇中の王者でありながら、決して慢心せず、毎年違う顔を見せてくるのが青学の強さ。
その中心にいるのが、言わずと知れた原晋監督です。
2026年大会に向けて、原監督は新たなチーム方針として
「輝け大作戦」
というスローガンを掲げました。
本記事では、
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原監督が描く2026年箱根駅伝の最新作戦
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3連覇に挑む青学のチーム状況
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注目すべき選手とその役割
を、雑記ブログ向けに分かりやすく解説します。
原晋監督が掲げた「輝け大作戦」とは何か
2026年大会に向けて原監督が打ち出したキーワードが、
「輝け大作戦」です。
この作戦名が象徴しているのは、
「一部のスターだけが目立つチーム」ではなく、
全員がそれぞれの立場で輝くチームを目指すという考え方です。
選手はもちろん、マネージャーやスタッフも含め、
それぞれが役割を果たすことでチームとして最大値を出す。
原監督らしい、非常に現実的で組織的な発想と言えるでしょう。
実際、今季の青学は前回優勝メンバーの多くが卒業し、
チーム構成は大きく変わりました。
シーズン序盤は結果が伴わず、「3連覇は難しい」と語っていた原監督ですが、
秋以降はチーム状態が上向き、手応えを口にする場面も増えています。
原監督が考える2026年箱根駅伝の勝ち筋

原監督の発言を総合すると、
2026年の青学の戦い方はかなり明確です。
キーワード①「平均では勝てない」
原監督は、箱根駅伝を
「全員が無難に走るだけでは勝てない大会」
と捉えています。
チームとしての安定感は前提条件。
その上で、
どこかの区間で“突き抜けた走り”が必要
という考え方です。
ただし、無謀な賭けではありません。
計算できるエースを軸にしつつ、
勝負どころで思い切った走りを求める――
それが原監督の基本姿勢です。
キーワード②「ポイントは1区」
2026年大会で原監督が特に重視しているのが、1区です。
駅伝は流れの競技。
序盤で後手に回ると、後半の選択肢が一気に狭まります。
前回大会では1区で出遅れたものの、結果的に立て直しました。
しかし原監督は、その展開を「運が良かった」と冷静に分析しています。
その反省を踏まえ、
2026年は1区で確実に流れに乗ることを最重要ポイントに据えていると言えるでしょう。
山の区間は最大の不安要素であり、最大の鍵
箱根駅伝を語るうえで欠かせないのが、
5区(山登り)・6区(山下り)です。
前回大会の青学は、山の区間をほぼ完璧に制しました。
しかし、その主役だった選手たちはすでに卒業しています。
2026年大会のエントリーメンバーを見ると、
山の区間を実際に経験した選手がほとんどいない
という状況です。
原監督自身も、この点を最大の課題として認識しています。
ただし、同時に希望もあります。
今年の青学には、
「山向きの素材」
が複数存在しているからです。
特に注目されているのが、
ルーキーの上野山拳士朗です。
本人も山登り志望を公言しており、
原監督もその適性を高く評価しています。
誰が山を任されるのかは直前まで分かりませんが、
2026年大会の最大の見どころのひとつになるでしょう.
箱根駅伝2026|青山学院大学の注目選手

2026年の青山学院大学は、「この選手がいれば勝てる」という単純なチームではありません。
原晋監督が掲げる「輝け大作戦」の通り、それぞれが異なる役割で輝くチームです。
ここでは、箱根駅伝2026で特に重要な役割を担いそうな選手を、
“どこが強みで、どこに注目すべきか”という視点で紹介します。
黒田朝日(4年)「すべての作戦の中心にいる絶対的エース」

2026年の青学を語るうえで、黒田朝日の存在は欠かせません。
原監督の作戦の多くは、「黒田がどこで、どれだけ走れるか」を軸に組み立てられていると言っても過言ではないでしょう。
黒田の最大の強みは、
・スピード
・スタミナ
・大舞台での強さ
この3つが非常に高いレベルで揃っている点です。
トラックでも結果を出し、マラソンでは学生日本記録を樹立。
駅伝では、エース区間である2区を任され、区間新記録級の走りを見せてきました。
原監督が「平均的な走りでは勝てない」と語る中で、
“バーディーやホールインワン役”を最も期待されているのが黒田です。
箱根駅伝2026では、
・2区で他校エースを引き離すのか
・それとも流れを作る役割に徹するのか
黒田の走りが、そのまま青学のレースプランを決定づけることになるでしょう。
塩出翔太(4年) 「復路を安定させる青学の安全装置」

派手さこそありませんが、
箱根駅伝という大会において、塩出翔太は極めて重要な存在です。
塩出の強みは、
「絶対に大きく崩れない」こと。
復路の厳しい区間を何度も経験し、
順位を守る走り、差を少しずつ広げる走りを確実にこなしてきました。
原監督が「駅伝は掛け算」と語る中で、
塩出のような選手はマイナスを作らない役割を担います。
2026年大会でも、
・復路中盤〜後半
・プレッシャーのかかる場面
で起用される可能性が高く、
青学が最後まで優勝争いに残れるかどうかの鍵を握る選手です。
小河原陽琉(2年)「起用区間次第で流れを変える万能型」

小河原陽琉は、原監督にとって使いどころが非常に多い選手です。
前回大会ではアンカーを務め、
1年生とは思えない落ち着いた走りでゴールテープを切りました。
一方で、スピードにも優れており、
1区候補として名前が挙がるほどの能力も持っています。
つまり小河原は、
・流れを作る役
・勝負を決める役
・締めくくる役
どれも任せられる選手です。
2026年大会では、
「小河原がどこに配置されるか」
それ自体が、原監督の作戦を読み解くヒントになるでしょう。
上野山拳士朗(1年)「山の区間を託されるかもしれない秘密兵器」

2026年青学最大のサプライズ候補が、ルーキーの上野山拳士朗です。
箱根駅伝で最も特殊な区間である5区・6区。
ここをどう乗り切るかが、今季の青学最大の課題ですが、
上野山はその解決策になり得る存在です。
本人も山への適性を公言しており、
原監督もその資質を高く評価しています。
もちろん、経験不足という不安はあります。
しかし、箱根駅伝では
「経験がない=走れない」ではない
という例も数多く存在します。
もし上野山が山を任されることになれば、
2026年大会で一気に名前が知られる存在になるかもしれません。
飯田翔大(2年)「苦しい区間を任せられる新世代の安定型」

飯田翔大は、派手なタイプではありませんが、
原監督が信頼を寄せる“仕事人タイプ”の選手です。
全日本大学駅伝では重要区間を任され、
安定した走りでチームに貢献してきました。
飯田の強みは、
・ペースが落ちにくい
・苦しい展開でも粘れる
という点にあります。
箱根駅伝2026でも、
「ここは耐えたい」
という区間で起用される可能性が高く、
青学の総合力を底支えする存在になるでしょう。
注目選手を知ると、青学の作戦が見えてくる
2026年の青学は、
・黒田の爆発力
・塩出の安定感
・小河原の柔軟性
・上野山の可能性
・飯田の粘り
これらを組み合わせたチームです。
原晋監督の「輝け大作戦」は、
誰か一人が輝けばいい作戦ではありません。
それぞれが、自分の持ち場で輝くことが前提の戦い方です。
注目選手の役割を意識して観戦すると、
箱根駅伝2026は、さらに奥深く楽しめるはずです。
まとめ|2026年の青学は「全員で勝ちに行くチーム」
箱根駅伝2026における青山学院大学は、
突出した1人に頼るチームではありません。
エースの力、
安定感のある選手、
新戦力の可能性――
それらを組み合わせ、
「全員駅伝」で3連覇に挑むチームです。
原晋監督の「輝け大作戦」が、
大手町でどんな形で結実するのか。
2026年の箱根駅伝は、青学から目が離せません。
